日本電医研株式会社:免疫カラダラボ / 核酸02-01
核酸+珪素02-01
病気や老化のカギを握る遺伝子
DNAは、遺伝を支配する遺伝情報(遺伝子)です。遺伝子に組み込ま
れた設計図に従って作られるタンパク質の種類や量が決定されます
この設計図に間違いが起こると当然、様々な障害が起きてきます。
日本人の死亡原因の一位はガンです。
そのガンも遺伝子が傷つくことが発症する発端原因です。遺伝子が
傷つくと本来の設計図にはないタンパク質が合成され、結果として
異常細胞が生まれます。その異常細胞が、細胞分裂を繰り替す中で
突然変異としてガンが発生するのです。
最近の研究では、ガンをはじめ、心臓病・糖尿病・高血圧・痴呆・
さらにはアトピーなどの自己免疫に関わる病気の原因に遺伝子が
間違っていたり、遺伝子が傷つけられていることと関わりがある
ことがわかってきました。
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遺伝子を傷つけるのは?
ガンを始め、多くの病気を予防するには、遺伝子が傷つかないよう
設計図を間違わないよう自分自身で守ることが大切です。
でも大切な遺伝子は、実は、日々傷つけられているのです。
遺伝子を傷つける原因には発がん物質やウイルスなどがありますが
何といっても遺伝子を傷つける最大の原因は「酸素」です。
呼吸で取り込まれた酸素は、代謝の過程で毒性・酸化力が非常に
強い悪玉酸素、いわゆる「活性酸素」を生み出します。これこそ
遺伝子を傷つける最大の悪役なのです。
活性酸素は、喫煙・電磁波・紫外線・食品添加物・残留農薬・排気
ガスや激しい運動のあとやストレスを強く感じた時などに大量に
発生します。
酸素を吸って生きている私たち人間にとって細胞や遺伝子を傷つけ
る活性酸素の発生は、避けられない宿命です。
本来活性酸素は体内に侵入する細菌を撃退する免疫システムとして
重要な役割も果たしています。
しかし大量発生することで、自分自身の遺伝子までにもダメージを
与えてしまい結果生活習慣病などを誘発してしまいます。
しかし私達の体には、活性酸素による遺伝子の負傷を防ぎ、さらに
傷ついてしまった遺伝子を修復する力が備わっています。
その重要な役目を負い、私達の体を守っているのが『核酸』です。
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核酸は、作られる?
核酸は通常体内(肝臓)で合成され、10代までは一定量が保たれて
います。しかし20代を過ぎたころから核酸の体内での合成量が減り
はじめ40歳を過ぎる頃には急激な下降線をたどります。
老化による免疫力の低下や核酸の合成量が減ることなどで年齢を重
ねるにつれ遺伝子は、傷つき易くなり、傷ついた遺伝子の補修力も
低下しますから、歳をとればとるほど宿命的に病気にかかりやすく
なるのが現実です。
核酸とは、新陳代謝に必要不可欠の栄養素。
私たちの体は、タンパク質が結合した約60兆個の細胞から作られて
います。その細胞は古くなったら死に、残った細胞が分裂して新しい
細胞を生むという新陳代謝を繰り返しています。
新陳代謝には遺伝子の情報のもと、約20種類のアミノ酸を組み合わ
せて同じ細胞を作っています。この新陳代謝が実行されるときに材料
としてなくてはならないのが『核酸』です。細胞が生き生きと生まれ
変わる新陳代謝には、核酸は必要不可欠な栄養素なのです。
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老化はいつから始まる?
新陳代謝は若さの源です。その新陳代謝を担っているのが核酸です。
核酸は体内で合成されますが10代までは一定量が保たれます。
20歳を頃をピークに体内合成量は減少していきます。
新陳代謝の材料である核酸の合成が減り始めれば同時に新陳代謝も
衰え始めます。つまり核酸の体内量が減り始めるこの時期、20歳
以後から老化が始まるのです。
核酸の合成量の減少=老化の始まり
新陳代謝は、若さ、美しさの源です。
美しさの秘訣は、細胞から若返ること。表面的な老化として象徴され
るのは、体型とお肌ではないでしょうか。俗に「中年太り」と言われ
る体脂肪の増加とタルミ、また乳房やお尻が垂れて体型を崩すことな
どは典型的な老化現象といえます。
10代までは、体内に核酸が豊富なので、新陳代謝も活発に行われて
います。同時に基礎代謝量(じっとしていて動かなくても消費される
エネルギー量)も多いので過食をしない限りは太ることはありません。
しかし、30代、40代、50代と年齢を重ねるにつれ核酸の合成量
が減ります。そうすると新陳代謝は衰え基礎代謝量も少なくなります。
結果として若い頃と変わらない食事量(カロリー)でも、基礎代謝量が
減った分のカロリーが消費しきれずに体内に脂肪として蓄積されます。
これが中年太りの原因です。
また「25歳はお肌の曲がり角」という言葉があるように20~25歳を
境に肌の老化も加齢とともに飛躍的に進行します。
皮膚は本来体の中でも新陳代謝が活発な部分です。古い皮膚の下に
新しい皮膚が出来てどんどん細胞の新旧交代が行われます。ところが
年齢とともに新陳代謝を司る核酸の合成量が減って不足すると皮膚
細胞の生れ替わるスピードが鈍くなったり、正常な新陳代謝が行われ
ずに停滞したりします。これが肌の老化といわれるシミ・シワ・タルミ
などの原因なのです。
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あなたには、はっきり自覚できる老化現象がありますか?
もしあなたの身体に1か所でも老化現象があるならば、それがいずれ
他の部分に広がっていくのも時間の問題かもしれません。
またすでにいろいろな現象が一緒に身体のあちらこちらに現れている
人もあるでしょう。
我々の身体に現れるいくつもの老化現象は、一つにつながっているの
かもしれません。その根本の部分の活性を保っておけば、老化現象は
現れてこないのかもしれないのです。
その根本を支配しているものの一つが『核酸』なのです。
1953年に20世紀最大の発見と言っていいほどの重大な発見が
されました。ワトソンとクリックという2人の学者が細胞の中の核酸
(DNA)の分子構造を明らかにしたのです。
二人はこの功績で9年という速さでノーベル賞を受賞しています。
核酸はあらゆる生物の細胞の中にあって遺伝子の本体として細胞の
分裂成長、エネルギー生産の一切をコントロールし、生命の誕生から
老化、死滅までを支配しているのです。
「核酸は私たちの生命の根源物質」と言えるかもしれません。
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私たちの体がたくさんの細胞でできていることはご存知でしょう。
皮膚、筋肉、内臓、脳、髪、歯、爪これらは全て細胞の集まりです。
皮膚は柔らかく、爪は硬い、というふうに細胞の性質は、組織に応じ
いろいろなものがありますが、細胞であることは同じです。
ですから「私たちが老化するというのは、実は細胞が老化するから」
ということになるわけです。
私たちの生命の始まりは、たった一つの細胞(受精卵)です。
生物学的に身体の成長が終わる20歳頃までにひとつだった細胞が
60兆個を超える数の細胞に分裂増殖するわけですから。
生命の営みはものすごいものだといえます。
核酸がこのような細胞の分裂、分化をコントロールしています。
具体的には、DNAの設計図に基づいてRNAがアミノ酸を生成して
いるというわけです。
これら核酸が私たちの身体の誕生から成長、老化、死までを支配して
いるのです。核酸は、人間だけでなく牛やネズミ、魚、昆虫、微生物
まで全ての地球上に住む135万種全ての生物の細胞に含まれている
最も重要なものなのです。
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DNA+RNA=核酸。
核酸は、ご承知の通りデオキシリボ核酸(DNA)と
リボ核酸(RNA)が合わさった鎖状の物質です。
私達人間の約60兆個のひとつひとつの細胞の中に存在しています。
その細胞の一つ一つに遺伝子があります。遺伝子とは、綿密に
プログラムされた生物の設計図のようなものです。
この設計図に基づき新しい細胞が作られるのです。
DNAの働き。老化現象とDNAの需要な関連
「あなたのDNAは遺伝子情報を正しくコピーしていますか?」
全ての生物は、成長過程において細胞を次から次に分裂して身体を
つくります。身体が完成すると今度は、古くなった細胞を新しいもの
と交換する作業(新陳代謝)を続けていきます。
不完全なDNAを持った細胞は、不幸にして悪性腫瘍のように目立っ
たかたちであらわれることもありますが、それよりも漠然とした機能
低下皮膚や毛髪の老化、肝臓、心臓の衰えというかたちであらわれる
ことのほうがずっと多いのです。
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「あなたのDNAは、タンパク質(身体)を正しく作っていますか」
心臓、血管、血液、皮膚をはじめとして身体の主成分はタンパク質で
できています。
また生体内で起こるいろいろな化学反応に関与している『酵素』も
タンパク質でできています。
これらのタンパク質は、DNAの設計図によってRNAがアミノ酸を
組み合わせることによって作られます。ところがそのアミノ酸の組み
合わせがひとつでも違ったものになると不完全なタンパク質となって
本来の機能が働くなったり、正常な生体内での化学反応が出来なくな
ってしまいます。その結果血液や皮膚、毛髪、内臓などの細胞が正し
くつくられず、老化現象や生活習慣病の原因となってしまうのです。
不完全なDNAを持った細胞は、不幸にして悪性腫瘍の様に目立った
かたちであらわれることもありますが、それよりも漠然とした機能低下、
皮膚や毛髪の老化、肝臓、心臓の衰えという形で現れることの方が
ずっと多いのです。
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DNAのコピーミスはなぜ起こるのでしょう。
普通のコピーを例にとって考えてみると、
コピーがきれいに出来ないのは
①原稿がきれいでない、つまりもとになるDNAが完全でない。
②コピー機の中のインクや紙が足りない、
つまり細胞の中の核酸原料が充分に足りない場合です。
あなたのDNAはいつも汚され傷つけられている。
老化現象や生活習慣病などの病気はすべて、遺伝子の「情報ミス」
から生まれることがわかってきています。
現在、最も恐ろしい病気であるガンも遺伝子の狂いから生じます。
ガン遺伝子はこの後次々に発見され、現在では150以上になります。
高血圧や糖尿病などを発症させる遺伝子なども発見されています。
細胞が常に正常な細胞を生み出していれば、私たちはほとんど病気
にならないといってもよいでしょう(感染症は別ですが)。
では、どのようなものが遺伝子を傷つけるのでしょうか?
私たちは普通に生きているだけでも、常に遺伝子の損傷の危険にさら
されていると言っても過言ではないのです。
遺伝子を損傷させる原因の一つにウイルスがあります。
ウイルスは自分では増殖できないので他の細胞に入り込んでその細胞
のDNAを利用して増殖します。つまり他の生物のDNAを都合の良
いように勝手に書き換えてしまうのです(傷つけてしまうのです)
たとえば肝臓に入れば肝炎が起きます。エイズをおこすウイルスは
免役細胞に入り込んで免疫機能を破壊してしまうのです。
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悪玉酸素からDNAを守ってくれるもの。
普通に生活しているだけで活性酸素が発生してしまうのですから
私たちはみんな病気になってしまいそうなものですが、実際には
そう簡単に病気にはなりません。
それは、私たちの身体にはこれらの活性酸素から自分を守る仕組みも
備わっているからです。 それが抗酸化酵素と抗酸化物質です。
抗酸化酵素の中で最も重要な酵素が、「スーパーオキサイドディムス
ターゼ」略してSODと呼ばれるものです。SODは私たちの60兆
個の細胞全てに存在しています。「長寿の人ほどSOD量が多い」と
いうことが最近の研究でわかってきて栄養補助食品としても利用され
ています。
活性酸素を解毒するためにSODが万能と言う訳ではありません。
活性酸素にはSODでは処理できない強力なものがあるからです。
こうしたものからDNAを守るのが抗酸化物質です。
ビタミンE、βカロチン、ビタミンCなどです。
そして最近注目をされているのが核酸なのです。
核酸の抗酸化力。
アデニン:0.366 グアノシン:0.216 キサンチン:0.204
ヒポキサンチン:0.240 ウラシル:0.243 オロチン酸:0.350
ビタミンE:0.323 尿酸:0.200 RNA:0.278
(値が小さいほど抗酸化力は大きい。抗酸化栄養素としてなじみの
あるビタミンEよりも抗酸化力が強い。)
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ガン細胞抑制に期待できる効果
核酸がガン細胞を自滅させる。健康な人でも毎日約120~150個
のガン細胞が生まれていますが、その全員がガンになるわけではなく
免疫力の個人差も影響すると考えられています。
実は核酸成分の一部ががん抑制遺伝子を活性化させガン細胞を自滅
させるのです。ハーバード大学の研究でも核酸成分を作用させた場合
何も作用させなかった場合に比べて半日後のがん細胞の自滅指数が
約3倍にもなることがわかっています。
この現象はがん抑制遺伝子の働きによるものです。
核酸がガン予防・改善に大きく関わりを持つことがわかります。
糖尿病へ期待できる効果
核酸がインスリン細胞を活発にしプロタミンという成分がインスリン
分泌を増やすため、糖尿病のⅠ型・Ⅱ型両方の改善に有効です。
あります。
糖尿病の大きな原因の一つがすい臓のインスリン細胞の衰えですが
核酸はその細胞増殖を活発にします。
循環器系疾患に期待できる効果
年を重ねるほど気になる動脈硬化や高血圧といった循環器系の疾患。
特に動脈硬化はアメリカでは脂肪率第一位を占め、日本でも上位に
あります。
動脈硬化は血管の内側に細胞の死骸、変質したタンパク質、脂肪、
コレステロールなどが大量にたまり血管が狭くなると起こりやすく、
脳血栓や心筋梗塞の原因にもなります。
核酸は赤血球膜の不飽和脂肪酸を高め、血管を拡張し血液の循環を
良くしてくれることがわかっています。
免疫力へ期待できる効果
核酸が腸からの病原菌の侵入を防ぐといわれている。
免疫低下が問題視される点滴において、核酸を含まない点滴投与時
の免疫力低下は、腸の粘膜にある絨毛の発育不良が原因の一つとさ
れています。発育の良い絨毛は、新品の歯ブラシの様に整った毛先
の形状ですが、発育不良の絨毛は使い古した歯ブラシのような状態
です。これでは絨毛と絨毛の間に大きな隙間ができ病原菌などの侵
入を許してしまいます。核酸は腸の細胞の新生を促進し、絨毛の発
育を助け病原菌が吸収されるのを阻止することで免疫力を高めます。
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老化予防に期待できる効果
老化に関する研究は、数多く行われてきましたが最も有力なものが
遺伝子プログラム説です。
人間は約60兆個の細胞の集合体ですが、その細胞すべてに遺伝子
があり、寿命はその遺伝子で決められているという説です。
しかし遺伝子は、発がん性のある食物や薬、紫外線や排気ガス、
ストレスなどで簡単に傷つき、その結果病気と老化に拍車がかかる
のです。
核酸は、この傷ついた遺伝子を修復し細胞分裂を促進させます。
美容に期待できる効果
核酸は細胞の新陳代謝を活発にする、天然のクリームと呼ばれる皮脂
の分泌をコントロールします。そのため毎日サプリメント等で補給
することで肌の老化を防ぐ効果があります。
また脂肪細胞を燃やすとともに脂質の吸収を遅らせる働きや糖質の
吸収を抑制する効果もあり、毎日摂取続けることによりダイエット
効果も期待できるでしょう。
年齢とともに出てくる肌トラブルや食生活の乱れ、運動不足などに
よる肥満も、核酸を補給することで改善へと導きます。
核酸の継続的な摂取方法は?
核酸は食生活でも摂取できますが、非常に微量なため効果的な摂取
が非常に難しい成分です。
必要量を毎日摂取するには、専用の健康食品やサプリメントによって
ご自身に合ったタイプを利用するのがよろしいでしょう。
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核酸医薬のファースト・イン・ヒューマン試験の実施
核酸医薬は、がんに関連するRNAの生成を阻害することで治療
効果を発揮します。異常な遺伝子の働きを抑制し、副作用も少なく
がんを根本的に治癒する治療薬として期待されています。
しかし核酸医薬は、生体内で容易に分解されてしまう性質があるため
運搬方法が課題とされてきました。
国立がん研究センターは、乳がんの治療抵抗性に関わるRPN2遺伝
子の発現を抑制する核酸医薬製剤TDM-812の第一相試験を開始
被験者への投与を始めたと発表した。
第一相試験とは、新薬を初めて人に投与する段階のことで少数の患者
さんで、投与量を段階的に増やしていき、薬の安全性と適切な投与
量、投与方法を検討します。
核酸医薬siRNAはそのままの状態では細胞内に取り込まれません。
そのため分解されないようにがん細胞に効率よく薬剤を送り込む必要
があります。そこで国立がん研究センターは企業と共同で核酸医薬デ
リバリー技術を使ってRPNsiRNA製剤を開発しました。
この製剤は、生体内で分解されにくく、細胞内への取り込みが促進さ
れるようになりました。RPN2遺伝子は正常細胞では殆ど発現しない
ため、RPN遺伝子を標的にした核酸医薬は、がん細胞に対して高い
選択性を示すことが期待されています。
トリプルネガティブの乳がん患者さんに投与
今回の治験は、体表から触知できる局所腫瘤のある治療抵抗性乳
がんの患者さんにRPN2siRNA製剤を皮下の腫瘤に局所投与し
安全性と忍容性の評価を行い、局所投与法における推奨用量が
検討されます。
治療抵抗性の局所進行・再発乳がんでは、乳房の原発巣や周囲の
リンパ節で病巣が皮膚にまで達すると、巨大な腫瘤や皮膚潰瘍を
形成したりすることがあります。
それが原因で生じる疼痛、出血、浸出液、悪臭などによって
患者さんの生活の質は、著しく損なわれことがあります。
がんの患者さんにRPN2siRNA製剤を皮下の腫瘤に局所投与し
今後核酸医薬によって治療の可能性はさらに広がることが期待
されます。
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