核酸+珪素08

老化はいつから始まるか。              

 個々の細胞のレベルで見てみると老化は、生まれた直後から

始まるともいえます。                  

人の胎児から採取した細胞に対する研究で採取した細胞は、

およそ50回の分裂が限界であるとわかりました。     

そして限界まで分裂した細胞を老化細胞と呼びます。    

老化細胞では、増殖能力が元に戻れないように制御されており、

老化細胞に増殖を促す処理を施しても再度増殖が始まることは

ありません。                      

 若い頃は、機能の低下した細胞は取り除かれ、新しい細胞が

補充されることで組織としての機能を保ち老化を防ぐことが 

できます。     

しかし年齢を重ねるごとに細胞が入れ替わるスピードは遅く 

なり、取り替えること自体ができなくなると、組織の機能が 

低下し徐々に老化が進行していきます。          

やがて細胞分裂の限界にまで達した細胞で生きていかなければ

ならなくなります。                  

一方で、極めて稀に、特定の遺伝子に生まれつき異変があること

によって、正常な人よりも速いスピードで老化をしてしまうよう

な病気もあります。                  

これを早老病といい、難病にもしてされています。       

老化による体への影響                  

 脳神経系としては、大脳委縮や脳細胞の減少、神経伝達物質の

活性低下などから、認知機能の低下がみられる。

そのため70歳以上の約1割、90歳以上になると5割が、認知機能

低下に伴う認知症になります。              


老化による心血管系への影響                

 心臓の左室の肥大や冠動脈効果、運動時の最大心拍出量が低下

します。これによって心筋梗塞や心肥大、心不全、高血圧を引き

起こします。                       


老化による呼吸器系への影響                

 肺胞そのものの数の減少、肺の弾力性の低下などにより、

呼吸機能が全般的に低下します。            


老化による消化器系への影響              

 咀嚼(かみ砕く)や嚥下(飲み込む)能力の低下による誤嚥性 

肺炎、消火器運動が低下することによる便秘や便通の異常、胃 

内容物の食道への逆流による逆流性食道炎などがみられます。 



  • 補足資料を見る



  • 最初のページに戻る


  • このページのTOP